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2010.09.14 Tue 『ここに私の秘密について書き記しておこう』第三話

*ある女の子の独白調小説(フィクション)
前回の続き。
長いので折りたたみ。エッチな描写皆無。

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 月日がたち、私は地元の中学校へ進学した。中学校に進学しても、私の集団における立ち位置は相変わらず同じであった。すなわち、一番前であった。小学生の頃から私はずっと小柄であり、同学年の子の中でも最も身長が低く、クラスメイトと一緒に歩いているときは、私だけ頭一つ分程小さかった。

 さらには身長が低い上に痩せ気味だったので、私の小柄っぷりは一層強調された。それに加え親譲りの、彫りが薄く起伏の少ない私の顔立ちが、見た目の幼さを決定付けていた。初対面の人と挨拶などをする機会があるときは、必ずと言っていいほど小学生、時には低学年に間違われた。

 小学生の割にしっかりしている、小学生の割に落ち着いている、などといった言葉は、私を密かに傷つけた。仲のよい友達は、私のことを見るにつけ、しきりに可愛い、可愛いと言った。しかし、その「可愛い」は、小動物に向けられたニュアンスであるかのように私には感じられた。

 その友達とは、中学に進学してから知り合った。私はあまり人付き合いが得意ではないので、なかなか新しい友達はできないだろうと思っていた。しかし、予想と反して、その友達とはすぐに打ち解けることができ、お互いにちゃん付けで呼び合うようになっていた。私から見れば、その友達は不思議なほど私に親近感を抱いているように思えた。その友達は、私とは対照的にクラスの中でも背が高く、彼女はそのことに劣等感を抱いているようだった。

 私は私で、自分の低い身長に強い劣等感を感じていた。親に私の身長について悩んでいることを何度か相談したが、適当にあしらわれるだけでまともに相手にされなかった。その代わり、私が成長することを見込んでなのか、学校の制服や体操服は、全て大きめのサイズがあてがわれた。

 そのため、私は自分の体格とは不釣合いに大きい制服を着せられた。その不恰好な私の姿が、鏡や街角のガラスに映るたびに、私が制服を着こなしているのではなく、私が制服を着せられているという事実を突きつけられているようで、嫌な気持ちになった。私は早く身長が伸びることを期待したが、随分長い間その制服は大きいままであった。

 中学に進学しても、体の成長は相変わらず遅いままであったが、心のあり方には一つの変化が訪れた。あれほど私を苦しめた、あの痴漢に遭遇した出来事は、一年を過ぎたあたりからあまり思い出すことが次第になくなり、私の中で過去のものとなっていた。ただ、あの感覚に対する考え方は以前とは異なり、私を陰鬱な気持ちにするものであり続けた。

 さらに別の面で、私はあの感覚について悩まされることとなった。私の中で、あの感覚に対する感受性が明らかに変化してきたのである。あの感覚が小学生のころよりも頻繁に起こり、また、その一回一回の強さも今までとは比べものにならないほど強くなっていた。そして、それと同様に「達する」経験の頻度や程度も増加した。私がそのことにはっきりと気づいたのは、中学一年の夏休みの、ある体験であった。


つづく。

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