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2010.09.17 Fri 『ここに私の秘密について書き記しておこう』第四話前編

*ある女の子の独白調小説(フィクション)
前回の続き。
長いので折りたたみ。

サイズの小さいスクール水着を着て、川で遊んでいるうちに……という話。

=============================
 夏休みのある日、私は自分と近所の家族と一緒に、川沿いのキャンプ場に出かけた。市内から車で二時間以上北に行ったところにある、山間のキャンプ場は、真夏の季節にもかかわらず随分と涼しく感じられ、時折聞こえてくる小鳥やセミの鳴き声が、普段とは違ってあちこちから立体的に聞こえてきて新鮮な気持ちだった。キャンプ場沿いには大きな川があり、その一部を大きな岩で囲っていて、天然のプールと呼べるようなものが作られていた。

 私は川で遊ぶために、家から持参したいつもの水着を袋から取り出した。私がその頃所持していた水着は、学校の授業で着ていたスクール水着だけであった。しかも、夏場しか着ないのをいいことに、親が水着の買い替えを控えたため、私は小学校四年生からずっと同じ水着を着せられていた。水着の紺色は全体的に色あせており、胸の名札を貼り付ける部分だけが元の色を残していた。非常に長い間着続けているその水着に対して、私はある種の愛着めいたものさえ感じていた。

 水着のサイズは随分小さく、着ようとした時に水着が腰に引っかかった。伸びきってよれよれになっている水着の肩紐を、両手で握って強引に上に引っ張ると、ブチブチと糸の切れる音が聞こえた。私はそれにビックリして布地の状態を確認したが、特に破れているところは見当たらなかった。今度は注意深く肩紐を引っ張って、なんとか水着を着ることができた。お尻がひどく窮屈であり、また肩に布地が食い込んで痛かった。

 私は帽子をかぶり、水着の上にTシャツを着て、サンダルを履いて川に向かった。近所の顔見知りの子や知らない子たちに紛れて、ゆっくりと川の中に恐る恐る足を浸けた。川の水はとても冷たくて、最初は隅のほうで遠慮がちに遊んでいた。水しぶきで水着が濡れてくると次第に大胆になってきて、周りのことを気にせずに水遊びに没頭した。

 ふと、妙にお尻の辺りが妙に冷たく感じることがあった。川の水が冷たいからなのかな、と思って違和感を感じつつも無視していた。近所の年下の男の子が私のほうを指差して笑っていた。その理由を聞くと、お尻が出ているとのことだった。すぐにお尻のほうに手をやると、水着の布地のあるべきところから肌の感触が伝わってきた。ただでさえサイズの小さい水着が水に濡れ、体が動くことで水着の裾がお尻の肌の上を滑り、その肉が半分ほど露になってしまっていたのだ。

 一学期の水泳の授業の時には、同じ水着を着ていたにも関わらず、このようなことは起こらなかった。水着を着るときにも感じたことだが、私のお尻のサイズが夏休みに入ってから大きくなってしまっていたようだった。夏休みの間、私は怠けた生活をしていたことによって体重が増えてしまい、今回のことになってしまったのだろう、と考え、今更になってそのことに後悔した。

 私はそそくさと、指を水着の裾に引っ掛け、お尻の日焼け跡のラインを目印に布地をそこまで引っ張り、お尻を布の中に収納した。しかし、しばらくするとまた水着が食い込んでしまい、何度も何度も直す羽目となった。そのため、自分の意識がお尻に集中してしまい、ちっとも楽しむことができなくなっていた。

 そんな中、突然あの感覚が私の中で沸き起こった。私は急な感覚の襲来に驚きと混乱で身をこわばらせた。すぐ近くにいる子供が心配そうに私の様子を見ていることに気づき、私は何事もないふりをした。私はこの感覚の原因を特定するために周りを見回したが、特に怪しい視線やものなどは見受けられなかった。そうこうしているうちに、その感覚は次第に強くなってきた。

 私は川の中に身を沈めて、水の冷たさで感覚を紛らわせようとした。最初は目論見どおりおさまってきたかに思えたが、水の中でしゃがんでじっとしていると、逆にその感覚がはっきりとしたものに感じられてしまった。私は腕を組むような格好で両腕で体を抱え込み、体を丸めてその感覚が過ぎさってくれることを祈った。

 突然後ろから強く押され、私はバランスを崩して水の中に顔からつっこんだ。何が起こったのかわからず、軽いパニックに陥っている中、私の体の中で膨らみきった感覚が弾けて暴れた。水の中でうつ伏せのまま、私の体が自分の意識とは関係なく強く震えた。それと同時に、顔を覆う冷たい水の感触や、耳の傍を流れる水流の音が途切れ、私は自分が今どこにいて、どういう状態なのか見失った。

 私は水の中にいるにもかかわらず空気を吸おうとした。当然ながら、鼻の中に大量の水が入ってきた。鼻の内側から目にかけて、顔の内側から針で刺されるような刺激によって私は我に返り、急いで水面から顔を出して激しく咳き込んだ。涙で視界はにじんでおり、口の中は川の水と鼻水の混ざった液体の薄い塩味がしていた。達した感覚の余韻なのか、背筋を二、三度電流が走り、体が一度だけ跳ねるように震えた。私はこの時点になってようやく、水中で感覚が達したことを認識した。

 息も切れ切れに後ろを振り返ると、近所の顔なじみの子が私を見て意地悪そうに笑っていた。この子が私を後ろから押したのは明らかであった。しかし、私のその子に対する怒りは、先ほどよりもさらに強いあの感覚ですぐにかき消された。先ほどは水中で、しかも軽く達しただけなので、周りは私の様子に気づいていないようだった。しかし、今度の波は先ほどのよりもはるかに強いものであることを予感させた。このまま再度達してしまうと、周りに私の異常を気づかれてしまうかもしれない、と私は思った。私はすぐにこの場を離れて自分のテントに戻ることにした。


つづく。

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