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2010.12.28 Tue ぼくのおかしな学校生活 (1)

あらすじ:学校の制服と称して、ハイレグTバックにレオタードとランドセルの格好で登下校を強制され、たくさんの人たちにその姿をまじまじと見られ、しまいには写真まで撮られてしまう恥ずかしい様子を、その自覚のない当事者が主観的に語るお話。

長いので続きから。




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 ぼくが通っている学校は、月ごとに制服が新しいデザインのものに入れ替わるという、豪華かつユニークなシステムを採用している。年度の初めに徴収される制服代を納金すれば、一年にわたって毎月毎月新しい制服が貸し出される。制服が毎月入れ替わるわりには、その代金は相当に格安だ。

 しかし、大きな問題が一つある。それは、制服のセンスがぶっ飛んでいることだ。いや、制服と呼ぶのもおこがましい。今月はなんと、エアロビで着るような白いワンピース型のレオタードに光沢のあるタイツ、赤いボーダーの入った太ももを全部覆うような長さの白い靴下、白いカチューシャだった。

 そのワンピースはビックリするほどハイレグで、しかも後ろはTバックになっている。学校の校則は非常に厳しく、ちゃんとその制服を着ないと校門をくぐることすら許されない。髪の毛の長さももちろん制限されている。一定以上の長さでないといけないのだ。普通と逆だろうそれは。

 あと、髪の毛以外の毛は全て処理しなればならない。あそこの毛に至るまでだ。毎週月曜日のホームルームで一人ずつ細かくチェックされる。処理が甘いと、その場で強制的に剃らされる。ぼくなんかは産毛だけでほとんど無毛なので大丈夫だけど、毛の濃い子は大変だなあと思う。

 さて、月の頭になり、新しい制服に身を包んで登校することになった。理由は後で説明するけど、この日はこの地区一帯をあげての恒例の一大イベントになっている。

 ぼくは肩くらいまでの髪の毛を二つに結んで、光沢タイツ、白いレオタード、靴下をはき、赤いランドセルを背負った。校則では、なぜかランドセルを必ず背負わなければならないことになっている。小学生でもないのに、ランドセルを背負って登下校しているのは僕の学校だけだ。

 両親はもうこのイベントに慣れっこであり、今月もまた変わった格好だねえ、といった感じで完全に他人事である。こっちの苦労を知らないくせに。

 母親から白い布袋を渡された。その中には返却する予定の先月の制服が入っている。先月の制服は半そでのセーラー服の上着にスクール水着だった。スカートはついていなかった。あの格好はあれで相当目立っていた。

 家を出て学校にたどり着くまでがまた一苦労だ。近所の人たちがうちの家の門に集まってきている。目当ては月イチで変わる僕の格好を見に来るためだ。

 ぼくが玄関からでてくるなり、おおっ、という歓声が上がる。このイベントは毎月恒例とはいえ、今月の服装は相当に露出が高いので、かなり恥ずかしい。ぼくは営業スマイルを見せつつ足早にその人垣の間を抜け、学校の方向に向かう。

 いくつかのカメラのレンズが僕に向けられている。腹立たしいことに、学校の方針として、ぼく達の格好を撮影することが認められている。もちろん誰でもいいというわけではない。

 その証拠として、カメラを持った人たちの腕には腕章がつけられている。ぼくの学校に多額の寄付金をすることで、写真撮影の許可が得られるという仕組みになっている。その中には地方テレビ局もいくつか入っている。県外から来る人もたくさんいるという。

 学校が一体どれだけ儲けているのか、ぼくには分からない。ただ、そのおかげで、格安の授業料で一流の教育を受けることができるのは確かだ。

 カメラのシャッター音を聞きつつも学校の校門前まで来た。そこには人だかりの黒山ができており、テレビカメラも目に入る。これも毎月恒例となっている。

 さすがに学校の生徒以外は門より中に入ることができない。それを利用してか、自家用車で通っている生徒もたくさんいる。自家用車で通う人は、裏門から入ることが許されている。そうするには、やはり多額の寄付金を払わなければならないらしい。金持ちの特権だ。

家から徒歩で通っているのはぼく以外にほとんどいない。ぼくが校門に近づくと、たくさんのカメラのレンズが一斉に向けられ、たくさんのフラッシュがたかれた。彼らにとって、他に標的がなかなかいないらしく、徒歩で通うぼくは数少ない格好の獲物にされている。

 なぜかぼくには固定のファンがついているらしく、見たことのある顔もいくらか見かける。前なんかぼくの写真を勝手に集めたアルバムが家に送られてきた。学校側に言っても、撮影を許可しているから我慢しろ、の一点張りだった。このときは恐怖を覚えた。

 ぼくはここでも営業スマイルも見せつつ、足早に人並みをかきわけ、何とか門の中に入ることができた。愛想を振りまく笑顔がいけないのかな。今度からは不機嫌そうにしてみようかな。

 この学校がおかしいことは入学した後に気づいた。外向けにはいい意味で超有名校だ。教育陣は超一流、超豪華な施設・設備、給食も高級レストランのフルコースみたいなものが出てくるのだ。しかも授業料は格安。それらをウリにしている。

 もちろん毎年全国から入学希望者が殺到する。ぼくは地元のこの地域からは唯一入学することができた。学校の成績は普通だし、受けたのは面接と健康診断だけだったのに、なぜ受かったのか自分でも分からない。どうしてだろう、と時々思う。

 職員室の前にある学校の掲示板に人だかりができていた。なんだろうと思って見てみると、明後日に行われる、三か月に一回のバス通学のイベントについての告知がされていた。そこには、ぼくの名前があった。

つづく。

Comments

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続き : URL 楽しみにしてます

#- 2011.01.16 Sun 21:55

続き楽しみにしてます

管理人 : URL

#DJ3cFDu2 Edit  2011.01.18 Tue 06:16

ありがとうございます。一応続きは書いているのですが、現在推敲中でして、もうしばらくしたら公開できそうかなと思っています。

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